沖縄での仕事を考える時、真っ先に心配になるのが第 1 回で書いた失業率、それに賃金格差だと思う。統計などでは概ね本土平均の 7-6 割程度と言われているし、金額としてはまあそんなところだと思う。では、生活レベルも下がる?というと、そんなことはないと実感している。
もちろん、家賃が他都市圏に比べて安いなど水準そのものが違う場合もあるが、自身の生活の中では衣・食・住のうち『衣』の部分において、ものを買わなくなったことがもっとも大きな要因ではないかと感じている。
東京にいた頃は、シーズンごとに新しいスーツ、靴を複数購入していた。が、沖縄に来た途端、あまり欲しいとは思わなくなったのである。気候に合わず、街中で浮く感じであるし、実際夏になれば『かりゆしウェア』という快適なシャツがフォーマルな仕事着として認められている企業が多く、自分の最初の職場もそうであった。スーツを着ることもあるが、冬物はほとんど必要がないため、購入してもお財布に優しいのだ。
ちなみにかりゆしウェア着用期間は、長い企業で 4 月から 10 月頃まで、中には 11 月くらいまで来ている方もいる。クールビズの推奨から昨年来注目が高まり、県内の生産企業では、本土でも着用できるよう、やや地味な色柄のものも開発しているとか。
『住』を見ると、家賃は駐車場代を入れても東京の時の半額以下である。夏場のエアコンによる電気代は、冬場・本土での暖房費を考えると相殺されるのではないだろうか。
『食』に至っては、飲み代も含めて外食費が安いため、食べることの好きな私にはとても嬉しい環境である。ただし、沖縄で手に入らない食材やワインなどはネット通販に頼るため、その面で多少は費用が増えているかも知れない。ただそれも、送料無料キャンペーンやポイント還元制度を駆使すれば、むしろ楽しめることのひとつである。
唯一、周囲の移住者の間で話題になる『お金のかかること』は、帰省の費用だ。私自身はもともと地方出身であり、常に帰省費用はかかっていたので気にならないが、東京出身で沖縄へ移住した途端、毎年帰省するたびに飛行機代がバカにならないとつぶやいている友人もいる。
いずれにしても、収入が多少下がっても、仕事が終わればすぐそこに青い海があり、好きな時にドライブに行けるこちらでの生活に、私自身はむしろ東京にいては味わえない充実感を味わっている。
これから仕事を探して移住を考えておられる方で、それでもどうしても本土並みの賃金を、というのであれば、確率は低くなるが方法がないわけではない。本土企業で沖縄支社・事業所への配属を狙うのである。また最初から沖縄現地採用を探すという手段もあるが、その場合は給与も現地水準のことが少なくないので、事前の確認が重要である。 |